『 雫、人には優しくね。優しくしたらそれだけ、その優しさは返ってくるからね 』 pipipipipipipi 「ん、」 パシン、と音を立て目覚まし時計を止める。 まだ寝ていたい気持ちを抑え起き上る。 「・・・眠い」 目をこすりながらベッドから降りる。 夢を見ていたような・・・。 懐かしい、温かい夢。 「・・・いけない、準備しなきゃ」 今日も学校。 慌てて服を着替えて部屋を出た。