きみのおと



「ストレス・・・」

「声帯に異常は見られないから、そうだろうって・・・。お医者さんは、自然と出るようになることもあるし、ストレスを発散させたり心の休息をするといいって言ってました」

「・・・そう」

「カウンセリングとか、服薬とか治療法があるみたいで、お医者さんがお母さんと話がしたいって言ってます」

「わかった。ちーくんに会って、それから話をききに行ってみるわね」

「・・・お願いします」




病室にお母さんが入っていったのを見送る。
私は苦しくて蹲った。



「大丈夫か」

「・・・やだ。悔しい。こんな風に、千秋くんを傷つけられて・・・。私、少しも気づけなかった。護れなかった・・・!」

「お前のせいじゃない。それを言うなら、あいつの胡散臭さに気づいてて放っておいたのは俺だ」

「違うよ!私、千秋くんのずっと側にいたのに!」




彼女になって浮かれて、全然見れてなかった。
彼女だなんて、言えないよ。

こんなんじゃ、失格だよ。