｢てゆーか、うだうだ言ってるけどよ。結局はただの馬鹿げた嫉妬だろ｣

｢ば、馬鹿げたって・・・。っていうか、嫉妬って・・・｣

｢は？違うのかよ｣




うんざり顔の柊二くんに息を詰まらせた。
だって、友だちって関係を壊したくないって思ってる私が嫉妬なんて・・・。


っていうか、今までの私のモヤモヤチクチクした感情を嫉妬って言う二文字で片付けられてしまったことに少しだけ納得がいかない。


すごくすごく悩んで、自分の醜さに自己嫌悪して。
それでも柊二くんの言葉で、少しは認められて。


それなのに・・・。



でも、間違ってはいないと思った。




きっとなにも難しい話じゃなかったんだ。
ただ私が認めたくなかっただけで。



ただ単に、私は嫉妬してたんだ。
きっと。


私にはようやく話してくれた過去を、彼女には簡単に教えたこと。
彼女が“ちーくん”って親しげに呼ぶ事。



全てに、嫉妬したんだ。