ジェットコースターは少し列ができていて、待ち時間がありそう。
千秋くんと列の最後尾に並び順番を待つ。
「亜衣たち大丈夫かな・・・」
「二人なら、大丈夫だよ」
「そう思う?」
「うん。柊二くんと亜衣ちゃん、二人結構仲いいと思う」
千秋くんから見てもそう思うんだ。
確かに、亜衣もすっかり怖がる様子なんて全く見られなくなったし、よく二人で話しているのも見る。
少し臆病な亜衣が珍しいなって思うくらいだから。
「そっか。千秋くんがそう言うなら大丈夫だね」
「うん。・・・なんだか、夢みたいなんだ」
「え?」
「こうしてしぃちゃんたちと仲よくなれて、今ではこうやって言葉でやり取りができるようになって・・・」
感慨深そうな千秋くん。
私もすごく嬉しい。


