「――――しぃちゃん!!」












時が一瞬止まったような。
ピン、と空気が張り詰めたような。


皆の息が止まり。
言葉が止まり。
歩みが止まった。





あれ。
僕、今・・・。





「千秋くん・・・?」





しぃちゃんが振り向く。
目を丸くさせ、口をあんぐりと開いて。






「い、今の、千秋くんの、声?」





絞り出したようにそう言うと、ポロポロと涙を零し始めた。