どうしてこんなに必死になってるんだろう。
でも、こんな風に逃げられたり、頑なに拒まれたら逆に追いたくなってしまう。


それに、友だちになろうっていったのは私だし。
そう言った方から歩み寄るのは当たり前の事。




なんだかほっとけない。



あの前髪に隠れた綺麗な瞳。
あの瞳を隠す理由だって知りたい。


もったいないくらいに、綺麗だった。




久賀くんは、案外すぐに見つかった。
人気のない場所と目星をつけて裏庭に行くと、そこでその姿を見つけることができた。




「見つけた!」



声をあげ叫ぶと、久賀くんの身体がビクッと震えた。