――だから。これから先、千秋くんが悲しむようなことがあったら、私が絶対護ります。なにがあっても、変わらず側にいたいです!だから・・・




熱で寝込んでいて、喉が渇いて下に降りた。
そこで聞き覚えのある声がお母さんと話をしていて足を止めた。

そこで漏れ聞こえてきた言葉に、僕は嬉しくて泣きそうになったんだ。





「雫さん、今帰ったわよ」



部屋に来てくれたしぃちゃんは、僕と話をしてくれた後またねと言って帰っていった。
その後部屋に来たお母さんが嬉しそうにそう言った。

今まで、学校の事をお母さんに話してこなかったのは、これ以上お母さんたちに心配をかけたくなかったから。
でも、最近しぃちゃんと出会って、変わっていく毎日のことを言えなかったのは。


ただ、この毎日がまるで夢のようで、話してしまえば目が覚めて消えてしまうんじゃないかってバカみたいな不安があったから。


本当に、幸せすぎて。



「いい子ね・・・。ちーくんの事、本当に大切に思ってくれてるのがわかって、お母さん、すごく嬉しくって」



話さなかったことで、お母さんにはやっぱり心配かけていたんだって気づく。
もっと早くに話せばよかった。