こんな気持ち、千秋くんは迷惑なだけだ。
純粋な気持ちで、私の事を友だちだって思ってくれてて。
今回のことだって、私のことを思ってあんな態度とって。
そんな、綺麗な気持ちの千秋くん。
いや。
だからこそ。
そんな千秋くんの事を好きになってしまったのかもしれないけど。
「おはよー、しぃちゃん」
「お、おはよう!」
答えの出ないまま教室について。
亜衣といつものあいさつを交わす。
「どうしたの?しぃちゃん。険しい顔して・・・。やっぱ、久賀くんと仲直りできなかった?」
千秋くんの名前にビクッと反応してしまう。
わ、わ、わ、わぁ!
なに、なにこれ。
やばい・・・!
「う、ううん!仲直りしたよ!仲直りはしたんだけど・・・」
これは、私の問題なの・・・。
い、言えない・・・。