「・・・どうしたんだろうね、突然」
「私、何かしたのかな・・・」
「でも、おとといの体育祭はすごく楽しそうだったよ」
「そうだよね!?」
亜衣にもそう見えたなら間違いじゃない。
じゃあどうして?
なにがあったんだろう・・・。
変わったことなんて・・・。
「あいつの考えることなんて、わかるかよ」
「でも、気になるよ。仲よくなれてたのに、突然こんなことになった理由・・・知りたい」
「構われたくねぇんじゃねぇの?」
構われたくない・・・。
でも、最近の千秋くんは・・・。
「無理、してたのかな・・・」
友だちに、本当はなりたくなかったのかな。
そうだったら、千秋くんに申し訳ないことした。
私の気持ち押し付けちゃったんだもん。
「無理してたんだとしても、・・・千秋くんの言葉で聞きたい。私、ちゃんと聞いてみる」
「やめとけよ、ほっとけほっとけ」
芹川くんはそういうけど、だってもう私は友だちになったって思っちゃったんだもん。
放ってなんておけない。


