「軽い捻挫と打撲ね。頭も本人の自覚では打ってはないっていうし、大丈夫だろうけど、一応大きな病院で見てもらいなさい」




体育祭の片づけで、運悪くポールの下敷きになった私。
先生に連れられて病院でちゃんと検査してもらった結果、保健室の先生の見立て通り、捻挫と打撲だと言われた。



ドタバタしたまま、亜衣たちにも話もできないまま別れて、日曜を挟んでしまった。




月曜日。
軽い捻挫の足の方は、走ったりはできないけど、歩く分には問題なくいけそう。
問題は、打撲の方だった。



一応薬はもらったけど、見た目からして痛々しい。
まぁ、それは服を着ていればわかりづらいけど、今はもう夏服。
腕はどうしても見えてしまうから、仕方なく長そでのシャツにした。
夏服の中で長袖って目立つけど、痣で目立つのよりはましだよね。





「あ、しぃちゃん!」




教室に入ると、亜衣が血相を変えて飛んできた。
心配かけちゃったんだな。
一応メールはしておいたけど、申し訳ないことした。




「ごめんね、心配かけて」

「そんなのいいよ!大丈夫?」

「うん。痛みというか見た目がね。足も走るのはちょっと痛いくらいで、ほんと軽い捻挫だったから」

「そっか・・・」