なんで、しぃちゃんも榎並さんも、きっと芹川くんも。
僕の事わかってくれるんだろう。
僕の事見捨てずに側にいてくれて、わかってくれようとするんだろう。
「私も、頑張ってよかった。私もね、あんまり目立つことするの苦手なんだ。だからいっつも玉入れとかそういうのに出てたの」
そうだったんだ。
確かに、大人しい方ではあると思うけど、苦手そうだとは思わなかった。
僕にだってこうやって普通に話しかけてくれるし。
「でも、今年は芹川くんや久賀くんと仲良くなって、こうやって一緒に二人三脚に出れてよかった」
ひまわりのような笑顔を見せてくれる。
そして榎並さんは暖かな眼差しで、相変わらず言い合いをしている芹川くんたちを見た。
「ふふっ、ほんとあの二人仲いいよね。ケンカするほど仲がいいって、ああいうのを言うんだろうね」
笑いながらそう言われ、僕は頷いた。


