キラキラと、輝かしい瞳。
一緒に・・・。


でも、僕は・・・。




「なんとね、亜衣も芹川くんと出るって。すごいよね」




え・・・。
榎並さんが・・・?


榎並さん、芹川くんの事苦手そうだったのに。
確かに最近は話したりしているし、苦手なオーラは出ていないけれど。


榎並さんも、一歩踏み出そうとしてるのかな。



前に。
それなら、僕も・・・。


でも・・・。



「無理には言わないから。もしよかったら」




そう言って自分の席に戻ろうとするしぃちゃん。
僕はとっさにその手を取った。




「ん?」



優しく微笑みながら振り向くしぃちゃん。