いつか逢えると信じてた。

兄?この人が?
あたしは、嬉しいよりも
何で今更来たのか疑問で仕方なかった。

『いきなりごめん。
どうしても会いたかったんだ。』

奏はそう言ってきた。
あたしが出した言葉は冷たいものだった。

『今更、なんできたんですか?
いきなり兄だと言われても信じ難いです。』

そう言うと、奏は少し寂しそうな
顔をしたのだ。

『羽音。俺はお前ともう付き合えない。』

滉輝が言った言葉は残酷なものだった。

『実の兄が迎えに来たなら
俺はもう必要ない。お前の恋人役も
終わらせられるよ。』

《神様はなんて残酷なんだろう。》

『恋人役?』

『あぁ。お前とはごっこ遊びだったんだよ。

俺はこれっぽっちもお前を愛していない。』

嘘を言っているようには見えなかった。