いつか逢えると信じてた。

あたしは疑問に思いながらも
頷いた。

この家は何一つ変わっていなかった。
少し歩くと客間がある。
その扉の前に翔さんが立っていた。

『羽音。久しぶりだな。』
翔さんはいつもの翔さんだった。

『久しぶり』

何故かあたしはこの言葉しか
出なかった。

『決めたんだな。』

翔さんは滉輝に言った。

『あぁ。』

そう滉輝が言うといつもの翔さんではなく
拓人の葬式の時に見た悲しそうな
顔だった。