『なぁ。あの子可愛くね?』

『っは?誰だよ?』

『身長ちいさぁーい♪』

『かわいいー♪』

なんなの?てか……あたし見られてる?
お願いだから見ないでよ……
なんて思っているのも束の間。

『君見ない顔だねぇー』

緑の髪の人があたしに話しかけてきた。

『今日転入してきたので。』

『へぇ。お前さぁ俺の女になんねぇ?』

いや……なりませんよ。

『なりません……』

『てめぇ俺に口答えすんのか?!』

男は片手をあげた。
ぶたれる!!

パシッ。
『なぁ……誰の女か知らねぇの?』

気がつくとあたしは誰かに抱きしめられた。

『きゃぁーーーーー』

女達は悲鳴をあげはじめた。

知ってる……この匂いも声も……
なんでアンタが此処にいるのよ……

『久しぶりだな。羽音。』

会いたくなかった。アンタでさえも……
あたしは俯いていた顔をあげ彼を見た。