もう一度声をかけようとしたら
翔が割り込んできて女を見て睨んだ。

そうだよな。
お前が探してるのは俺と同じで
あいつだもんな。

そう思っていると女が顔をあげ
言葉を口にした。

『久しぶり。滉さん……翔さん。』

俺達は固まった。
2年間ずっと探し求めた女が目の前に
いるんだからな。

『は……おん?』

『うん。』

2年ぶりに見る羽音は何一つ変わってない。

『まぢかよ。』

翔は涙を流した。

『やっと……逢えた。』

俺は羽音を抱きしめた。
そしてその上から翔が抱きついてきた。
きもちわりぃけど今日はどうだっていい。