いつか逢えると信じてた。

久しぶりに見た羽音は
二年前よりも可愛くなっていた。

大人びた笑顔を滉輝達に向け
飛び出していってしまった。

『おい。滉輝。』

俺は滉輝に話しかけた。
コイツとはついこの間揉めた。
もちろんこの話でだ。

『んだよ。』

『アイツは俺がもらう。
いいよなぁ?恋人役の滉輝くん。』

そう言うと滉輝は俺を殴った。

『何の為に俺が引いたかわかってて
んな事言ってんのかよ?てめぇーは!!』

身を引いた?それを誰が望んだ?
そう言おうとしたら奏が口を開いた。