いつか逢えると信じてた。

『もぉね、疲れちゃった。
あたし、お兄ちゃんと行くよ。』

もぉ、甘えたくない。

『今までありがとう。翔さん。』

そう言いあたしは滉さんの家へ向かった。

『羽音ちゃんっ!』

滉輝ママとパパが出迎えてくれたが
あたしは無視して先ほどの
客間へ向かった。

『羽音。』

滉さんが名前を呼んだ。
名前なんか呼ばないでよ。

『お兄ちゃん。』

滉さんを無視して兄だと言う人に
声をかけた。

『羽音?』

ねぇ。滉さん。
あたし答えを出したよ。
貴方に…みんなにもう迷惑をかけたくないから。

『あたし……お兄ちゃんと行きます。』