群青キャンバス〜先輩と私〜

「へー、それなら毎日学校中探検しないとな?」

「あはは…、ですね」

…なんか、勝手に私が空き教室のドアを開けてしまったわけだけど、なぜだか先輩は怒らず、しかも私と普通に話してくれている。先輩はきっと、心が広い人なんだなぁ…。

それにしても、さっきの先輩の涙は何だったんだろう。今は何事も無かったかのように、先輩は笑顔を浮かべている。
…初めて会ったばかりだし、むやみに聞かない方がいいよね。
私はそう思った。