「君、名前は?」
先輩が私に名前を聞いてきたので、
「あ、白山野々花といいます。1年です!」
と答えた。
すると先輩は、
「そっか、よろしく白山。」
と、ニコッと優しく笑いかけてくれた。先輩の笑った顔に、一瞬胸がドキッとしてしまう。先輩はかっこいいし、きっと私だけじゃなくて、みんな先輩の笑顔にドキドキしてるんだろうな。
「白山も美術部なの?」
と、先輩は私に問いかけた。その先輩の視線の先は、私が持っているスケッチブックとペンケースに向けられていた。
「はい、そうなんです、これからスケッチをしに屋上に行こうと思ってて」
「…。屋上…か」
「(…?先輩…?)」
気のせいだろうか。先輩の表情が、一瞬曇ったように見えた。なんだかまずいこと言っちゃったかな?
「あっ、私美術部なんですけど、実は全然才能ないんですよね…!」
とりあえず話題を変えてみよう。
「コンクールもめったに賞取れなくて!友だちとか顧問の先生からは、"上手だね"とか、"次は賞取れるよ"とか…いっぱい励まして貰ってるんですけど…、やっぱり、賞は取れなくて」
…あれ?私なんか喋りすぎてる?でも、分かってるのに、言葉が溢れて口が止まってくれない。
「……。」
先輩は、私の目を真っ直ぐ見つめて静かに聞いている。
「…がんばれ、がんばれって言われるたびに、その応援に答えなきゃいけないって思うようになって…。だからがんばって表現も描き方も工夫して…、でもやっぱり、それでも、ダメだった」
目の前が滲んで、頬が徐々に濡れていく感覚。やばい、私泣いてる。
どうしよう、言葉がどんどん溢れて止まらない。先輩呆れてるかな。
先輩が私に名前を聞いてきたので、
「あ、白山野々花といいます。1年です!」
と答えた。
すると先輩は、
「そっか、よろしく白山。」
と、ニコッと優しく笑いかけてくれた。先輩の笑った顔に、一瞬胸がドキッとしてしまう。先輩はかっこいいし、きっと私だけじゃなくて、みんな先輩の笑顔にドキドキしてるんだろうな。
「白山も美術部なの?」
と、先輩は私に問いかけた。その先輩の視線の先は、私が持っているスケッチブックとペンケースに向けられていた。
「はい、そうなんです、これからスケッチをしに屋上に行こうと思ってて」
「…。屋上…か」
「(…?先輩…?)」
気のせいだろうか。先輩の表情が、一瞬曇ったように見えた。なんだかまずいこと言っちゃったかな?
「あっ、私美術部なんですけど、実は全然才能ないんですよね…!」
とりあえず話題を変えてみよう。
「コンクールもめったに賞取れなくて!友だちとか顧問の先生からは、"上手だね"とか、"次は賞取れるよ"とか…いっぱい励まして貰ってるんですけど…、やっぱり、賞は取れなくて」
…あれ?私なんか喋りすぎてる?でも、分かってるのに、言葉が溢れて口が止まってくれない。
「……。」
先輩は、私の目を真っ直ぐ見つめて静かに聞いている。
「…がんばれ、がんばれって言われるたびに、その応援に答えなきゃいけないって思うようになって…。だからがんばって表現も描き方も工夫して…、でもやっぱり、それでも、ダメだった」
目の前が滲んで、頬が徐々に濡れていく感覚。やばい、私泣いてる。
どうしよう、言葉がどんどん溢れて止まらない。先輩呆れてるかな。
