「ここが、美華学園かぁーおっきー!」

私は興奮してしまった。まるで子供のように。

(入学式に出席する方は受付時間が迫っています。直ちに受付を済ませましょう。)


私は放送のおかげで少し冷静になった。

「うっかり、うっかり受付するの忘れてた。」

私は急いで受付へ向かった。


桜並木の下、人混みをかき分け受付へ向かう。

散る桜はまるで雪のようでヒラヒラ舞い降りる。

するとどこからが春風が吹く。


私の出席表を巻き込みながら飛んでく。

「ま、待ってよー私の出席表-!」