ゆりと軽く恋ばなをしたあと、
ゆりも自分のクラスの準備に向かっていった。
は、初めてゆりと二人でこんなにちゃんと話したかも…
やっぱり私変われてる!
いい方向に!
晴たちのお陰だよー!
嬉しい反面、この喜びを晴たちに伝えられないことがもどかしくもあった。
あれから、なんとなく連絡はとれていないけれど…。
みんなももう学校行ってるよね?
文化祭の準備とかしてる?
みんなの進路も知りたいな。
今日の放課後はまたあの海にいくのかな……
あの夕日を……
神様の通り道みたいな光の道を
ボートで漕いでいくのかな……
「澪?」
「えっ、早月??」
「どうしたの?ぼーっとして。
練習終わったよ、帰ろう!」
「えっ、もう?」
「??」
「そ、そうだね。帰ろ!!」
私は早月と一緒に帰る準備をした。
なんか思考があの町にトリップしてた…。
私は東京の小さな夕日に向かって、
ふっとため息をついた。