「え!?まさかそこも聞いてなかったの!?」 「威月さんが明日期末テストだから、せいぜい赤点を免れるように頑張ってくださいって満面の笑みで言ってましたよ。」 「そーそー!急に言って、教室中が大騒ぎ!」 そうだったのか、と驚く杏也。杏也の耳にはそんな生徒達の声なんて少しも入ってこなかったのだ。 「ってわけで、俺が恋の勉強をみてあげるんです。」 「遊とか灯亞はいいの?」 「あの人達は心配しなくても頭良いからねぇ〜っ!ずるいっ!」