「ゆーうっ、これ持ってくよー?」



「ん?あ、じゃあお願いします。」


はーい、と軽く返事をして裏口へまわる。裏口の戸を開けるとふわっと風が頬を撫でた。


「あーいい風だ〜」



ゴミ袋を置いて少し休んでいると、何処から来たのか三人の男性がにやにやしながらこちらへ向かってきた。


「...。」



店の裏口から出たところは丁度裏路地のようになっている為、杏也は通るのかと思って端っこに避けると、三人は通り過ぎず杏也の前で止まった。



「え.........?」