そう言って恋が指さすのは紺色の浴衣。帯の色は数種類あって、普通にかっこよかった。 「これ、帯色違いで買ってもいいかもね。」 きっと、あの人等が着たらすごい似合うだろうなぁ、と微笑みながら浴衣の方を見る。 「あ、それ賛成〜っ!ちょうどいい感じの色ばっかだし!」 「うん。じゃあ、これにしちゃおうか。」 ここに来てから約十分程度。他の物を眺めるという楽しみなど持ち合わせていない彼らはすぐ決めてしまった。