ガラッと勢いよく扉を開けて入ってくる威月。開いた扉は勢い余って壁に跳ね返って戻ってきた程だった。


「あー、お前ら今の時間は⋯部屋決めをする。わかっていると思うが一応⋯注意事項。まぁ、一年生のころと少し変わってるところもありますし。」


教台に名簿や封筒などを置いた後、黒板に注意事項などを書いた。ちょこっと見えた表情は少し怒っているような気がした。


「じゃあ、勝手に始めてください。決まったら代表⋯室長が報告に来てください。」



話が終わると、一気に教室に声が溢れかえった。



「んー。どうしよっかな⋯」



杏也はひとまず周りの様子を見ようと、立ってあたりを見渡す。



「ねぇ、彼女〜。僕達とお茶しな〜い?」