「はい。これ、結彩の分ね。ふれあいコーナーとかで使うみたい。」
「...うん。ありがとう、なおくん」
それから色んなところを見て回った。もふもふのうさぎに、色とりどりの鳥。大きな熊から見たこともない動物まで。
気付けばすっかり暗くなっていた。
「もうこんな時間。帰らないとだね。送って...『その必要は...ない。』」
直生が時計から目を離し、結彩の手を掴もうとしたところに、違う別の手が割って入ってきた。
「とう...あ!?」
予想外の出来事に公衆の面前であるのを忘れて大声を出してしまった。
「こいつは...俺が連れて帰る。」
そう言うと、手首を掴んで強引に歩き出した。ちらっと直生の方を向くと苦笑いしていた。
「灯亞...っ痛いです...!」

