嘘つき系恋心



内緒、と言うように人差し指を口の前においてくすっと笑う直生。周りを見るとふと、あの懐かしくて忌まわしい記憶が頭に浮かんだ。


「...遊園地...。」


「...正解。よくわかったね、さすが...でもこの場所はちょっと意地悪だったかな?」



分からないはずがなかった。今歩いているこの場所はあの遊園地へと続く道。立ち並ぶお店も信号機もあの日のまま。



「ほんとに。いじわるだよ?」


そう言うと、ごめんね、と何か言いたげな表情をして謝られた。


「久しぶりに来たな...」


「今日は俺に付き合って?俺、ここに来るの初めてなんだ。」


門をくぐり、会計を済ませると、二枚の入場券を握って直生が戻ってきた。