嘘つき系恋心


「そっか。」


結彩に向けられた表情は優しくて温かいものだった。


「結彩ちゃんは強いね。」


伊織はそう言うと食べ終わったお皿を運んでダイニングルームを出ようとした。


「本当に結彩ちゃんは俺らにとって特別な存在だよ。...灯亞は......とくにね。」


「...はい。この話は他の人には内緒で。」



結彩が微笑むと、伊織は安心したように頷いて自室に戻っていった。

ドアが締まりきるのを境に、すとんと床にへたりこんでしまった。



「あ、れ......」