「結彩ちゃ...『きっと』
「きっとお父さんも怖いんです。だから私が傍にいないとって思いました。たった一人の家族、だから。そして目覚めてから四日後くらいにまた眠りにつきました。それからは起きることもなく寝たきりで。先生は体だけでなく精神に負荷をかけすぎだ、と仰ってました。...って、こんな重たい話しちゃってすいません...。」
笑ってみせると、伊織が悲しそうな表情をした。
「結彩ちゃん、無理に笑わないで...いいよ。」
「...っ。大丈夫ですよ?私は強くなるって決めましたから。」
声は震えていたがちゃんと口にすることが出来た。震えるこぶしをぎゅっと握って大丈夫だ、と言い聞かせる。
その時、伊織の大きな手がぽん、と結彩の頭に乗っかった。

