力弁、とまではいかないが、彼にとって大事な事なので力を込めていう。すると、静寂が訪れる。生徒は依然、ぽかーんとした間抜けな表情で杏也を見ていた。



「⋯?」



なにか失敗したか?と内心焦る杏也。だが、『⋯い。可愛い。』と言うメガネ君の呟きから一気に教室内が騒がしくなった。


「すっっげえ可愛い!」


「マジ、男っ!?」


「ツン要素ある!?やべぇ⋯」


「「「「「惚れた」」」」」