「楽しかったなぁ。」
帰りは美空姉は助手席に座っていた。ここでも無理に隣に座ってと言えば良かったのだろうか。
帰る車の中で色々な思い出をみんなで語っていると急に車が激しく揺れた。
「きゃぁっ!」
揺れたと思えばドンッという鈍い音がしてもう一度、激しく揺れた。揺れがおさまって目を開けると美空姉とお父さんがぐったりと倒れていた。
「え......美空姉...?お父さん...?」
車の、前の部分が内側に凹んでいて前に座っていた二人が押し潰されていた。美空姉は頭から血を流していた。
震える手で車のドアを開けて降りて今度は美空姉のドアを開ける。

