「ねぇ...キミは、杏也くんなの?」 伊織のその言葉にビクッと肩を揺らす。その反応は誰がどう見ても肯定したと捉えられてしまう。 「そうだよ...僕は...っ僕は杏也。男だって偽ってた。...君達をずっと騙してたんだ。」 バレてしまったなら、とことん嫌われて目の前から去ろうと思った。笑顔でそう言うも、何故か生温い雫が頬をつたった。 「杏也くん......」 「なんですか?そんなに驚くことですか?」