「...いいと思うよ。孫にもおばあちゃんの気持ち...ちゃんと伝わるよ。大丈夫...だってこんなに素敵なおばあちゃんなんだもん!」



そう言うと、また嬉しそうに綺麗に笑った。家が近くなったのか、おばあさんは、ここで大丈夫よ。と風呂敷をまた背中に抱えた。



「気を付けてね。」



「えぇ。今日はありがとう。本当に助かったわ。ありがとう。」



おばあさんらペコッと礼をして、ゆっくりと歩いていった。杏也も戻ろうと振り返った時、すっと誰かが走り抜けていった。振り返えってみるとその人はおばあさんの隣を少し気まずそうに、歩いていた。



「...頑張れ。おばあちゃん。きっと仲直りできるよ。」