「ちょっと杏也くーん!?」 「ん?」 「ん?じゃないよっ!?びっくりしたよ〜!」 もうっ!と怒る恋の後ろには苦笑いした遊が立っていた。 「あ...ごめん。これ、可愛いなって思ったから...。」 そう言って棚に綺麗に並べられた小さなガラス細工を指した。 「おぉ...確かに。素敵ですね。」 「うんうん!綺麗ー!」 買おうかな...、と悩んでいると気付いた灯亞と伊織が少し安心した様子で歩み寄ってきた。 「やっと見つけた。」 「ったく。...心配するだろ......。」