陽菜乃が、担任で元蒼月の副総長の李斗さんに呼び出しをくらって手伝いをすることを聞いた。

俺はよく、李斗さんは陽菜乃のことかなり可愛がってるよなって嫉妬していた。
でも、心愛が陽菜乃に虐められてると泣いて言ってきた時、何の疑いもなく心愛を信じた。

所詮俺らの関係はそんな程度だ。恋人同士なのに優先順位はいつもお互いではなくほかの誰か。
恋人同士といっても、友達の延長線みたいなもんだったんだろう。
俺は心愛が好きなんだ。だから心愛を信じたんだ。俺は間違ってない。

あいつが、陽菜乃が裏切ったんだ。