―――そして。 秋口の肌寒い朝。出勤前だった。 何の弾みか腰を痛めてしまった私。 ぴきぴきっと。 不意に、 電気が走った。 体型にあった??丸いタイプの原付スクーターで通勤していた私は、携帯で店に連絡した。 「……すみません、遅れます」 『椰原さん?!大丈夫ですか!?』 電話の向こうで心配そうな布勢くんの声がした。 「たぶん、えへへ…」 笑ってる場合じゃなかった。