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「君は馬鹿なのかい?」

のほほんと見上げた空は、綿あめみたいな雲が流れるかわいらしい水色の空だった。

はるか下の地上に目を移せば、小さな家の庭の雑草交じりの緑がそよそよと踊っている。

私はそんな光景に目を細めた。

秋の風はどこか丸くて、ゆったりとしていて優しい。

時間がいつもよりもそっと流れていくみたいだ。

そう感じるのはもとっも、私が代わったからなのかもしれない。

私は、風に微かに揺れるブランコのような電線に腰かけている。

小さな頃に戻ったように、足をぷらぷらと揺すって遊びながら、私はまったりとつぶやいた。