甘い恋




口を固く閉じた私に、先輩の手が伸びてきて、私の鼻をつまむ。



極力頑張ったんだけど


「んんんん!!!!」


さすがに死ぬ!ってなって口開いた。



その好きにポイっと飴を入れられた。




また先輩に負けて、手のひらで転がされて、悔しくて




奥歯に力を入れて飴をがりっと砕いた。



「機嫌はなおりましたか??」




私を覗きこんだ



「…………」



「あーもう、」


困ったなぁと頭をポリポリかいて先輩何かを言おうとしたとき、







「和也!!!小山先生が呼んでるぞ!!今すぐこい!!!」



先輩は慌てて体育館を出ていった。