まゆが歩道を歩く。
信号で止まる。
ここまでが日常のこと。
ここからが
非日常のこと。
私は「にっ」と笑う。
トンッ
まゆの背中を押してあげた。
冷たい目で、思い任せに。
まゆは分からないと思うよ?でもね、まゆだって私を押して殺したんだよ?だからね、
オナジホウホウデコロシタカッタノ
「?!」
今さらびっくりしても、もう遅い。
目の前には大型トラック
「ばいばいっ、まゆ♪」
プァァアアアンッ!!!!
キキーーーーーーッ!
ドンッ……ゴキュ、メリメリ、グシャ
鮮やかな紅の血があたり一面に飛び散った。あれ、人間の血はこんなに綺麗なの?人の悲鳴が聞こえた。なんかイイ。
私の目の前にはただよ塊となったまゆの肉。
「きたないなぁ、さすがまゆ」
あ………。
殺しちゃったかも、と少しテンションが下がった。
そしてふと、思い出す。
『まゆの顔はどうなった?』
少し期待を持って見に行く。
顔面(らしきもの)には血がこべりついてる。目玉は二つ飛び出して転がってる。鮮血がどこからかドクドクと出てきている。
そしてなにより。
生首だけになっていた。
血
血
血、血、血、血、血、血ーーーー……
そうだ。
わたしが求めていたのはコレだ。
快感。
復讐ってこんなに気持ちいいのね
人を殺すってサイコー