フクシュウニッキ

ーーーーーーーーーなんで私が。






『みどり!ちょっと付いてきて欲しいんだけど…』




コイツがいわばクラスのリーダー。言う事はゼッタイに聞かないといけない。








(木村まゆ。うざい。クラスをまとめて満足感に浸ってんじゃねぇよ。だいたいみんなは付いてきてるけど半分は嫌だなーとか思ってるかもよ?いつもお前だけがk……………)




やめた。もうキリがない。



『いいよ!どこどこ〜??』





『こっち♪』




来たのは焼却炉。



「ここなんだけどさぁ……」



「え、なん……でここ?」




「あ、今度いじめたい人をここに呼び出したいんだけど、色々確認しなきゃじゃん?だから、ほら!みどりは頭いいし!ね?」




きっも……。なんで私なの?頭いい?クラスでも5番目くらいだよ?1番の人に頼めよ。





焼却炉。




いつも煙が立ち昇ってる、気味が悪いところ。



「でね…。」


まゆが焼却炉の方に走って行った。そのまま落ちて死ねばいいのに。



「この中を覗いてくれない?うちさ、今日のワンピース汚したくないんだよねぇ」




じゃあ着るなよ。てか今日でなくてもよくない?アホみたい。




逆らえばなにが起こるか分からない。覗くしか選択肢はないみたいだ。





ガシャンッと蓋を開ける。




「うっ………わ。ねぇ、ここの中、めっちゃ臭い!生ゴミの匂い?しかもなんか暗くてなにがあるかわかんな………」




ドンッ




押された。






焼却炉の中に入ってしまう。





「あっつぅ……!!!」




煙が立ち昇っているんだ、なにかを燃やしていたんだろう。じゅぅうううっと服が焼けて皮膚に痛みが走る。






私の背筋に



冷や汗が流れた。