フクシュウニッキ

クラスの中心のまゆが死んだ。






「なんで死んだのかなぁ?怖くない?」



「でもさ、最近ツイてないとか言ってたじゃん?」



「でも死ぬまでいく?」


「え、分かんないけど……」


ざわざわしていた。






みんなは嬉しくないの?





嬉しいでしょ?みんなのために殺してあげたんだよ?



ヨロコビナヨ、モットモット。





「次は誰を殺しましょうかね!」





早く






人を殺したい。




クラスを見渡す。




「あ、決めた決めた!みほにしよっと!」





田中みほ。






まゆの親友。






あの日の会話が蘇る。





『てゆーかさ、なんでまゆは殺したわけ?』



『え、だってさ〜、最近ストレス溜まってたし・・・』





あいつだって共犯だ。






まゆが私を殺して、それを見て一緒に笑ってたんでしょ?





だから、だから、だからーーー……。











殺さなきゃ







「でもみほは自分の周りにいる霊が分かるって言ってたからなぁ…」



その話は、まだ生きていてみんなと仲が良かった時の話だ。




『実はさ!私、幽霊のことを感知できるみたいなの!』



みんながざわめく。





『え、幽霊ってこれでしょ?』



と言ってまゆは両手を胸の前に持ってきてブラブラさせている。



『それしかないでしょ〜!なんかさ体がダルいなーとか思ってて!ふっ、って周りを見たらいたーーーーー!!みたいな』




『えーーー!そのあとその霊はどうしたのよ?!』




『もちろんパパに成仏させてもらったよ?なんかパパ、そーゆー能力あるみたいだし?』




『なんかこわぁ〜〜い♡誰か男子守ってよぉ♡』



そう言って男子に呼びかける。そうすると男子はすぐに駆けつけた。まゆは得意げだった……気がする。










もう2ヶ月ぐらいも前の話だ。今はどうなのかわからない。







だったら、と作戦を考える。









きーめた♪