紘くんは光源氏サマ


「ねぇねぇ、
私、藤壺役じゃなかったのに
なんで急に?
練習したかったよー!」


「んー
さぷらいずー??」

「へっ?」


「まぁまぁ、



それより、みんな、
藤壺になりきっちゃってるから
続けてあげよう」

そう言って紘くんが指さしたのは
観客の、女の子たち

みんな、顔を赤らめて、
光源氏の言葉を、
自分が言われたかのような反応してる

きっと紘くんに言われたきになってるんだね
紘くん、わかってていってるな。
自慢かー?
いやでも、もう、事実すぎて
なんともいえない

私は、みんなに夢を見させてあげよう!

「わかった。
じゃあ、私も頑張って藤壺になるね!」

よしっ!
頑張ろう!