紘くんは光源氏サマ



俯いていた紘くんが、
ゆっくりと顔を上げて、

言う。


「ごめん。」



え?



たった一言?



続きは?



紘くんが、 大きく息をすった

「紫っ!!!
俺は、あなたが好きです!

あなたのことだけを見ます!
あなたのことだけを思います!
あたたのことを一番に考えて
一緒に幸せになりたいです!!

お願いします!!」


私に差し出された手


私はどうしたらいいんだろう


とりあえずあたりを見渡す

いま、この状況、
どうなってるんだろう?


クラスのみんなは、

驚愕 って感じだった

女子も男子も
すごいショックで
声すら出ないって感じ


でも、なんで、男子まで
あんなにショックそうなんだろう?

女子は、紘くんが好きだからっていうので
わかるけど、、、、


その後、視界に映ったのは、光也くん

光也くんは、ニコッて笑って
私にガッツポーズをした