吉野「あの時のキスを信じても・・信じても良いんですよね?」

 文化祭が終わってからも、吉野さんと話す機会はあったがキスの件について触れる事はいままでなかった。

 俺は、少し驚きながらも

 時「うん、信じて良いよ。」
 
 と、優しく微笑んだ。

 猫は、そんな俺達に妬いてるのか吉野さんの腕の中から無理やり飛び出て何処かへ行ってしまった。

 今、思えば 吉野さんは凄く傷つきやすかったんだと思うんだ。

 普通の人が、”こんぐらい、平気だろ”とか思う事が吉野さんにとっては普通じゃない事なのかもしれない。