優実「…それは、ないよ。だって高谷君、さっきから機嫌悪いもん。」


悲しげな百合沢さんを見ながら俺は恭平が機嫌が悪い理由を考えてみた。

何で、恭平はあんなにもイライラしてるんであろうか?

時「本人に直接聞いてみれば?」

結局、これしか方法は思いつかなかったけど。

それでも

時「二人だけで話してみなよ。そしたら、何か分かるかも知れないし。」

そうなれば良いって俺は思ったんだ。

優実「…。」

時「ダメかな?」

優実「全然ダメじゃないよ!ただ、その高谷君と二人で話す勇気がなくて…。」

時「…そっか。でも、俺は百合沢さんや恭平には後悔してほしくないんだ。それだけは、覚えといて。」
百合沢「…うん。有り難う。」