・・序章・・


 空が真っ暗なうえ、人ごみはほとんどない。

 そんな、ところで俺は彼女に振られたんだ。
   しかも、電話で。

   「嘘やろ。。遠距離でもやっていけるって言ってたやないかッ!」

   関西から関東へ引っ越してしばらくたってもうすぐ新しい学校へ転校する頃だった。

  カァーカァー

  カラスの鳴き声とともに、彼女は残酷な言葉を俺に告げた。