──side†苺†──
駅前で野上くんたちを見付けた瞬間、恥ずかしさがまた込み上げてきた。
──…変って思われたらどうしよう。
春菜の声に気付き、振り返った野上くんと一瞬、目が合ってドキッとした。
私服姿、カッコイイ───…。
それに比べて、やっぱ、あたし、変だよね──…
恥ずかしい───…。
先に目をそらした野上くんを見て、不安が頭の中を、よぎった。
とりあえず、ご飯を食べるということになって、皆でマクドへと向かった。
話したいなぁと思うけど、言葉が出てこなくて下を俯いたり、春菜たちの話に相づちを打ったりしていた。
マクドに着くと、あたしの視線の先に映ったのは、新商品。
イチゴミルクのシェイク。
「あたし、イチゴシェイク!」
『おれ、イチゴシェイクッ!』
これは、飲まなきゃと思い、注文をすると隣で声が重なった。