「甘いのが好きなんだもんっ!!」
プクッと軽く頬を膨らまして春菜の言葉に答える。
そんなあたしの頬をニコニコと笑いながらプスッと指で軽くつつく香歩。
相変わらず悪気のなさそうな笑顔に慣れっこになってしまった。
「春菜ぁーっ!歩きにくいよーっ」
あたしより身長の高い春菜を少し引きずるような形になっている。
「しょうがないなぁーっ…」
階段の前で、少し物足りなさそうに言いながら離れる。
そんな春菜をなだめていたけど、屋上に着く頃には、くだらない話をして笑い合っていた。
屋上の扉を開けると見えてきたのは、男の子4人。
──…そのうちの一人と目が合ってドキッとした。

