手早く荷物をまとめて社会科資料室に入ると、既にいつも通りコーヒーの香りが充満していた。
「紘那そこで待ってて」
「はーい」
コートを着たままいつものパイプ椅子に座ると、まもなく大好きなカフェオレが出てきた。
「はぁ……美味しい。
瑞輝のカフェオレしばらく飲めないと思うと寂しいな…」
「紘那、帰省するんだっけ。2週間もすれば会えんだから我慢しろよ。」
ぱちっとデコピンされたところを撫でながら私はチビチビとカフェオレを飲む。
毎年冬は隣の県のおじいちゃんの家に帰省することになっていてほとんどこっちにはいない。
「でも、2週間って…長いなぁ…」
「全く…俺の気持ちにもなれっつうの…。」
「え…?」
向かい側に座っている瑞輝は急に私を立たせギュッと引き寄せた。
